小さな頃から飲食業に憧れている人も多いと思います。また、今は企業に属しているが独立して飲食業を営みたいと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし開業・起業にはまとまったお金が必要です。ここでは安く飲食業を始める方法について考えていきます。

飲食サービス業について

安く飲食店を開業する方法

飲食サービス業の日本の店舗数(事業所数)は、総務省統計局の調べによると、約45万店です。
(140万と記載しているサイトもありますが、これは”飲食店営業施設”の調査で、一般的な飲食店の数ではありません)
参考:平成28年経済センサス‐活動調査 – 総務省/外部サイト

調査によると飲食サービス業全体では14兆円の市場規模がある産業で、1事業所あたりの売上高の平均は3,284万円となりますが、この”平均”には大手チェーン店や高級料理店も当然含まれますので、高めの金額になっています。

一方で従業員一人当たりの売上高467万円で、こちらの方が独立後の売上としてはイメージしやすいかもしれません。

飲食店を開業するには

では実際に飲食店を開業するには、何が必要でしょうか。順を追って説明したいと思います。

1.開業資金

開業資金

まずは何より元手が必要です。

自宅や親戚の物件を改装するか、賃貸サイトで飲食店が営業できる物件を借りる等して店舗の場所を確保する必要があります。いずれの場合も、調理器具の手配・店舗の内外装などで高額な費用が必要です。

飲食店の開業資金としては、一般的に500~1,000万円程度必要と言われています。
この高額な費用を用意する方法としては、銀行などの金融機関から借りて用意する人がおよそ70%、自分の貯金は20%、兄弟親戚などから10%となっています。
参考:新規開業に関する調査 – 日本政策金融公庫/外部サイト

ちなみに「独立・開業」というと、法人・会社を設立して…と考えてしまう人もいるかもしれませんが、法人を立てずに個人のまま営業することができます(個人事業主)。この場合は法人設立のように登記費用や資本金などが不要ですが、開業届を税務署に届け出る必要があります。
参考:個人事業の開業届出・廃業届出等手続 – 国税庁/外部サイト

2.資格・免許

免許資格

飲食店を始める際に調理師免許が必要と思っている方が多いようですが、実は必要ありません。

必要な免許は、「食品衛生責任者」の資格と、「防火管理者」の2点です。

食品衛生責任者の資格を得るには、開業しようとしている各自治体で「食品衛生責任者講習会」を受けることで誰でも取得することができます。なお先述の調理師や栄養士の免許を持っている場合には、講習は免除されます。

防火管理者については、飲食業に関わらず店舗を営む際には必要な資格で、こちらも各自治体の講習を受けることで取得できますが、複数の営業所を兼務することはできないので注意してください。

いずれもコロナの影響でリモート講習(eラーニング)で受講できる自治体も増えています。
参考:食品衛生責任者講習会の開催状況について – 名古屋市/外部サイト

3.開店の準備

開業手続き

食品衛生責任者の資格を取得したら、保健所に「飲食店営業許可申請」を行います。

開業前の準備で最も苦労する手続きだと思います。特に、衛生管理の面で店舗の什器などの仕様が定められた基準のものになっているか、検査があり、全ての書類・検査に通過しないと、当然ですが営業許可は降りません。

そのため自宅などの物件を改装して開業を考えている場合は、夢いっぱいで独自に設計してしまうと、保健所のルールに沿っていない仕様があった場合、再工事を行う必要が出てしまいます。そのため工事に入る前に保健所に事前に相談に行っておくことをお勧めします。
参考:保健所管轄区域案内 – 厚生労働所/外部サイト

なおデリバリーを含むテイクアウトの場合、飲食店の営業許可以外に「菓子製造業許可」「アイスクリーム製造業許可」「そうざい製造業許可」など異なる営業許可証も必要となります。
また、居酒屋やバー、スナックなどで開業しようとしている際に「深夜酒類提供飲食店営業開始届」も必要になります。

安く・簡単に飲食店を始めるには

安く開業

このように実際に飲食店を開くためには難しい資格こそ不要ですが、1,000万円近いお金と保健所の仕様に沿った店舗設備の準備、多くの手続きが必要になることが分かってきました。

もちろん、これらの手続きをサポートしてくれる企業やサービスもありますので、そういった企業に依頼するのも、一つの方法かもしれませんが、さらにお金がかかってしまうことも事実です。

一方で、
「飲食を副業として始めたい」
「作ったものを純粋に提供することに喜びを感じる」
「本格的な独立・起業の前に自分の腕前を試してみたい」
といった方にとっては、とても気軽に始められるものではないと考えてしまうかもしれません。

でも諦めるのはまだ、早いです。
今、注目を集めている「シェアキッチン」というサービスを利用することで、これらの問題を解決し夢を実現できるかもしれません。

シェアキッチンとは

「シェアキッチン」とは、レストランや飲食店が使うような高額かつ本格的な調理器具が整ったプロ向けの厨房を時間ごとの料金で借りることができるシェアリングサービスのひとつ。

「レンタルキッチン」という類似のサービスもありますが、「シェアキッチン」は実際に食事を提供できるレベルの調理設備を備えているのに対して、「レンタルキッチン」は一般的な自宅のキッチンの延長にあり、より本気で料理を提供したい人向けといえるのがシェアキッチンです。

参考記事:シェアキッチン・ゴーストキッチンとは?

シェアキッチンで飲食店を開業するメリット

メリット

ではシェアキッチンのサービスを利用して飲食店を開業するメリットとはなんでしょうか。

1.少ない資金で開業できる

シェアキッチンのサービスは、もっとも安いもので1時間あたり500円から始められるものもあります。最低でも500万円かかる飲食店の開業費用に対して、非常に安価で始められるのは、大きなメリットです。

また、シェアキッチンに備え付けられている調理器具や什器は本格的なものが揃っており、自己資金では購入・導入できないような憧れのプロ仕様を気軽に利用できるのもメリットでしょう。

2.時間や日数を限定できる

シェアキッチンのサービスを利用すれば、「土日のみ営業」「平日のみ営業」「ランチのみ営業」「ディナーのみ営業」といったように、曜日や時間を絞って営業することが気軽にできます。

一般的に店舗を構えてしまうと、営業時間や日数に限らず家賃などのコストが発生してしまいますが、シェアキッチンの場合は基本的に利用した日数・時間に応じて課金されるので、こうした固定費を抑えることができるのも、メリットの一つです。

3.資格取得済みであることが多い

飲食店の営業に不可欠な「食品衛生責任者」と「防火管理者」の2つの資格については、シェアキッチンのサービスを提供する事業者側で取得している場合があります。その場合は、サービス事業者からこれらに関するレクチャーを受けることで、営業を行うことができるため、自ら資格を取得するために講習を受ける必要がありません。

また、飲食店営業許可を受けた設備が整っていることから、開業も非常にスムーズに行うことができるのも大きなメリットです。

4.メニューの開発・調理に専念できる

前述の通り飲食店の開業には手続きだけでも大変な苦労が必要です。また、店舗の内外装も自分のイメージどおりに煮詰めるのに神経を使いますし、スタッフを雇う場合には店舗運営の流れを組み立てて従業員に教育も行う必要があり、また労務管理も必要になってきます。

一方でシェアキッチンであれば自分一人で調理に関しては既に整った環境が用意されているので、本来の「料理を提供する」という目的に時間を集中させることができます。

5.廃業リスクを減らせる

一般的に飲食店は開業3年目で7割が廃業すると言われています。つまり、3人に1人しか成功しない厳しい世界なのです。
閉店に至る理由としては、500~1000万円に及ぶ初期費用の回収ができなかったこと、集客がうまくいかず売上が十分に出せなかったことが多いようです。

シェアキッチンであれば高額な初期費用も不要で、シェアキッチンのサービスを提供する企業が集客を支援してくれるケースもあり、倒産リスクを減らし本格的な飲食店の出店に向けて成功率を上げることができます。

名古屋のシェアキッチンなら「GHOST BENTO」

名古屋市緑区にある「GHOST BENTO」は、画期的なロッカーシステムを利用した非対面のシェアキッチンサービスです。

お客さんは店舗端末かスマホから注文を行い、持ち帰りの予約を入れることができます。
入った注文に対してテイクアウト専用で料理を提供します。
また、フードデリバリーサービスも連携することができます。

お店としては1つの厨房を時間帯や曜日によって利用・営業することから、ゴーストレストランと似た業態ではありますが、同じ時間帯に専門性を謳うメニューを多数展開するわけではなく、時間や曜日で異なるのが最大の相違点になります。

「子供を学校に送り出した昼間だけ、趣味の料理を提供したい」
「独立を目指してこだわった料理をまずは販売してみたい」
「SNSで反響のあった料理を実際に味わってもらいたい」

本格的な飲食店の開業は難しくても、テイクアウト専門店かつ時間帯で利用できるシェアキッチンであれば、そんな夢を実現することができます。

この最先端のシェアキッチンサービスはなんと1時間550円(税込)から利用可能!
もちろん厨房は充実の設備が整っていますので本格的な調理が可能です。

接客が苦手、接客までは手が回らない、完全に料理だけで勝負してみたい、SNSのフォロワーさんに会わずに料理を提供したい、など、シェアキッチン初心者におすすめの店舗となっています。

名古屋でシェアキッチンの利用を検討されている方はぜひ一度、ご検討ください。

シェアキッチン GHOST BENTOのサイトはこちら

また、この一連のシステムの提供も行なっています。システム・パッケージの利用は、飲食店向け非接触運営のサポートシステム『eBENTO』として提供されていますので、フランチャイズや既存店舗の業態転換などを検討されているビジネスオーナー様は、ぜひそちらもご覧ください。

飲食向け非接触運営システム eBENTOのサイトはこちら